1956-03-12 第24回国会 衆議院 行政監察特別委員会 第3号
この件に関しては、公正なる石山脩平教授あるいは田中文部次官、これらの人々がはっきり偏向を否定しているにかかわらず、町の教育者と自称する石井証人の証言をのみ唯一のたよりとして主張せられる点に対しては、私たちはどうしてもその妥当性を承認するわけには参らないのでございます。
この件に関しては、公正なる石山脩平教授あるいは田中文部次官、これらの人々がはっきり偏向を否定しているにかかわらず、町の教育者と自称する石井証人の証言をのみ唯一のたよりとして主張せられる点に対しては、私たちはどうしてもその妥当性を承認するわけには参らないのでございます。
この点については、今度田中文部次官も出て参りますので、その際までいろいろ文部省内において権討をしておいてもらいたいと思う。局長ももちろんこの新聞をお読みになって、一体こういうことがあるかどうか、こういうことも検討してもらいたいと思うのでございます。
(拍手)而もこの約束を果すために、この役割を演じたのが、戦争裁判は人食人種の首祭りだと豪語する大逹文相であり、(拍手)それに続くは元特高警察の、ブレーンとして腕を鳴らした田中文部次官、同じく元特高の緒方初等中等局長、およそ教育とは縁の遠い面々が、特に愛国心の強化を掲げたこの教育内容の改善が、如何なるものを意味しているかということについては、すでに我々良識の判断に容易なところでございましよう。
田中文部次官談として、これは毎日新聞の十五日付だが、「「文部省の措置を逆行だと非難するのは的外れだ。文部省といえども意味なく旧態の復活を図ることなどあり得ない」と。だが、これは一方的ないい方であり、良識ある万人はだれもこの弁解を信じないであろう。」